大視協ジャーナル 3月号 第513号
談話室
いい1日でした、淡路島北淡へのバスツアー
淀川区 樋口 淳郎(ひぐち あつお)
前日までの寒さがうそのような穏やかな2月にしては暖かな日でした。淡路島の北淡震災記念公園と苺狩りのバスツアーに参加しました。高速道路を西へ走り、明石海峡大橋を渡り、淡路島に向かって1時間余りのバスの旅でした。
淡路島北淡に到着して、最初は淡路島フルーツ農園で苺狩りを体験しました。暖かい温室に入ると、苺の香りがいっぱい。立ったまま苺を摘み取れる高設栽培の畝が歩きやすいように間隔を空けて並んでいます。手当たり次第に苺を摘み取って口に入れました。甘さと酸味が程よく混じった味が口に広がっていきます。紅ほっぺやとちおとめなどの味比べもしてみました。オイシーベリーという苺は、おいCベリーが本当の品種名。ビタミンCが豊富で7粒食べれば1日分のビタミンCを摂取できるらしい。
北淡震災記念公園に行きました。あの野島断層保存館がある所です。野島断層は、28年前の阪神淡路大震災の時に地表に現れた断層で、そのまま保存されている貴重な地震の語り部です。地震の記憶が薄れつつある私たちに「地震の凄まじさと脅威」を思い起こさせます。
阪神淡路大震災では、視覚障害者18人を含む6,434人の方々が亡くなりました。28年前の悲劇を語る断層の亀裂や震災の様子や器具類を、触れる物には触り、ヘルパーさんの説明を頼りに自分なりに感じ取りました。音声による説明があるともっと詳しく理解できるでしょうに。
トルコ地震のニュースを聞くたびに地震の恐ろしさを感じます。また、南海トラフは必ず来ると言われています。心構えと言いますか、できる限りの備えをしたいと強く感じました。
記念公園内のレストランで昼食を摂った後、花桟敷を散策。大阪湾を望む高台の広大な花畑では、季節の花々が訪れた人たちを迎えてくれます。ことに菜の花が広大な畑に広がっていて、黄色の絨毯(じゅうたん)を敷き詰めたような景色は圧巻です。
震災の恐怖を思い起こし、苺を食し、花に囲まれ、いいバスツアーでした。快い疲労感のうちに帰宅しました。いい1日でした。お世話してくださった方々に感謝します。