大視協 一般社団法人 大阪市視覚障害者福祉協会

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大視協ジャーナル1月号 第535号

ごあいさつ

                                大阪市福祉局長 坂田 洋一
 新年あけましておめでとうございます。
一般社団法人大阪市視覚障害者福祉協会の皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 また、平素から本市における視覚に障がいのある方の自立と社会参加を促進するため、スポーツ・文化活動、点字資料の出版、点訳ボランティアの養成、スマートフォン学習会の開催等の様々な活動に取り組まれるなど、本市の障がい者施策の推進に多大なご尽力をいただいており、川越会長をはじめ、役員、会員の皆様に厚くお礼申し上げます。
 さて、視覚に障がいのある方を取り巻く状況としましては、「読書バリアフリー法」を踏まえた電子図書及びデイジー図書等の一層の普及や、「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」の施行による情報の取得利用や意思疎通にかかる取組の浸透など、障がいのある人のさらなる社会参加につながるさまざまな取組が各地で広まりつつあります。
 また、昨年4月に施行されました障害者差別解消法の改正により、事業者による障がいのある方への合理的配慮の提供が全国的に法的義務となり、障がいのある方にとっての社会的バリアが取り除かれるとともに、障がいに対する国民の関心や理解がさらに進むことが期待されます。
 本市としましても、障がいの有無によって分け隔てられることなく、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことのできる社会をめざして、より一層力を注いでまいりますので、引き続き、ご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 いよいよ本年は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに「大阪・関西万博」が開催されます。未来に向けた技術やサービスに関する出展・展示を、多くの方に体験いただくことで、新たなイノベーションが生まれ、大阪・関西ひいては日本全体の発展の原動力となるよう、成功に向けて全力で取り組んでまいります。皆様方にもぜひお越しいただき、未来社会の可能性を感じていただければ幸いです。
 年頭にあたり、一般社団法人大阪市視覚障害者福祉協会の益々のご発展と、会員並びにご家族の皆様のご健勝、ご多幸、そして、本年が皆様方にとって実り多い一年となりますことをお祈り申し上げまして新年のごあいさつとさせていただきます。
                                      令和7年元旦

新年のごあいさつ

                    一般社団法人 大阪市視覚障害者福祉協会 会長 川越利信
 新しい年が始まりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 さて、デジタル社会の急速な進展は、目が見えない・見えにくい私たちにとっては難儀なことですね。日々、戸惑いながらもデジタル社会に取り残されないようにしなければなりません。一方で、合理的配慮をどう普及するか、知恵が求められます。
 ところで、たくさんある課題の中でより身近な問題があります。就労、高齢化と世代交代、終の棲家、防災などです。とりわけ焦眉の急なのは、防災と終の棲家です。
 本年は、阪神・淡路大震災から30年です。私たちは、阪神・淡路大震災では1千700名の安否確認を行いましたが、18名もの視覚障害仲間を失いました。昨年8月、日向灘地震の際、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が初めて発表されました。報道ではほぼ毎日、全国各地で揺れています。危険な状況に思え、不安です。可能な限りの備えが必要です。昨年は、防災セミナーを3回実施しました。今年は、防災セミナーに加えて、大阪市24区の災害弱者対策の状況を確認するなど、より現実的な防災対策に取り組みます。
 同様に大事な優先課題は、視覚障害高齢者の終の棲家問題です。多くの方々が「盲老人ホーム」に入居することを強く待ち望んでおられます。日常においても、本会の定時総会においても、会員の皆さんから終の棲家はどうなっているのか、と問われます。防災と並んで、今年は視覚障害高齢者の終の棲家問題解決に尽力したいと考えております。
 いい年になりますよう、念じております。交わりを大切に、楽しい1年にしましょう。
                                       令和7年元旦