大視協ジャーナル11月号 第533号
談話室
市民の目 鈴木昭二(交通弱者対策担当理事)
ここのところ点字ブロックに関する市民からの通報が相次いだ。1件は、地下鉄駅ホーム上の点字ブロックの敷き方に関して。もう1件が、スーパー前の点字ブロック上の自転車駐輪。通報者は、いずれも正眼者で一般市民の方。
最初の通報者は、視覚障害者は点字ブロックを頼りに駅のホームを歩くのに、点字敷設が途中で切れていて危険、という通報。そこで、通報者とともに検証した。私は、ブロックの敷き方は間違っていないと判断した。ただ、正しい白杖の使い方や歩行技能の習得が必要な視覚障害者が多いことも事実。通報してくださった方には、御礼とともに今後も気になることがあったら教えてもらうようお願いした。
スーパー店舗前に敷かれた点字ブロック上の不法駐輪の件は、警察マターにした。と言うのも、この件は以前より会員からの連絡もあったため何度も苦情を訴えたが、聞き入れられなかったという経緯がある。従って、大視協から苦情を言うのではなく、管轄の警察署から注意してもらうこととして要望書を警察署長宛に郵送した。
市民が視覚障害者を見守ってくれている、と市民の通報に感謝の思いを強く感じさせられた。