大視協ジャーナル11月号 第521号
談話室
青年交流イベント報告働く視覚障害者の現場~はなやん、『ラストマン』を語る!
青年部 中村欣嗣
大視協青年部では10月14日(土)、ゲストお二人を迎え、20時から22時までズームで、働く視覚障害者の現場について語り、聴く機会を持ちました。
まず、ゲストをご紹介します。
花房朋樹(はなふさ ともき)氏
ダイアログ・イン・ザ・ダークに勤務。アテンドスタッフを務める
(アテンドネームは「はなやん」)
亀山直美(かめやま なおみ)氏
和歌山放送「亀山直美のごきげんよう」パーソナリティ
点字図書館職員、和歌山県視覚障害者福祉協会 青年部長
20時、青年部の濵﨑雄三(はまさき ゆうぞう)氏の司会、青年部長の石本恭仁子(いしもと くにこ)氏の挨拶で開会。
「はなやん」こと花房朋樹さんは、ダイアログ・イン・ザ・ダークのアテンドとして、目が見える人たちが暗闇の中を歩き回る体験を導く仕事をされています。今回、全盲の捜査官役の福山雅治(ふくやま まさはる)主演で話題になったテレビドラマ『ラストマン』の所作指導を担当する機会を得た、その話を伺いました。パーソナリティは亀山直美さんが務めてくださいました。
撮影現場での話。例えば、そばを食べる所作や重い荷物を持って歩くシーンなどでは動作は見せたが、実際に所作指導などは一切しなかったそうです。にもかかわらず福山雅治の演技はみごとで、所作指導なしであそこまでできるのはさすがプロの役者だな、と感じたそうです。
その他にも、ストーリーに沿って順番に撮影するのではなく、シーンの順番をバラバラに撮っていく撮影の方法や、同じシーンでも何度も角度を変えて話の色んな所を撮影していく方法など、ドラマの撮影現場の話を伺い、『ラストマン』を再度、見直してみたいと感じました。
休憩を挟み、ドラマ撮影現場での所作指導から見えたもの、撮影を通して学んだことについて、フリートーク交流会を行いました。
85名の方が全国から参加。夜の2時間、有意義な時間でした。皆さん、本当にありがとうございました。心から感謝します。