大視協ジャーナル11月号 第521号
防災ひと口情報
災害の情報を得る方法
災害情報の入手方法には次のようなものがあります。
・地域の防災放送から
・テレビやラジオから
・近所の人から
・自治体や視覚障害者団体から
・携帯電話やパソコンから
災害が発生した時は、どのような災害なのか、避難をすべきかどうか、どのくらいの被害があるのか、地域はどのような状況にあるのかなど、できる限りの情報を収集しなければなりません。
それらを瞬時に把握し、避難をするのか、屋外で待機するのか、屋内で待機するのかなど状況に応じた的確な判断が求められます。
防災放送による、災害に関する情報提供は、風向きにより聞こえにくく、災害で防災放送のスピーカー自体が壊れてしまうこともあり、被害の状況がわからずに避難が遅れてしまうことがあります。テレビからの情報では、緊急を知らせるチャイム、字幕が表示されるのみで、視覚障害者には分かりにくいため、災害時、視覚障害者はラジオからの情報が頼りになります。
また、自治体の障害福祉課や視覚障害者団体を活用していない人の中には、視覚障害者のための音声時計や音声体温計等の日常生活用具を知らない人が多くいます。情報を得る上で、隣近所の人、地元自治体の障害福祉課、地域の視覚障害者団体とのつきあいが大きな役割を持ちます。
なお、日頃から携帯電話や、可能ならパソコンにも慣れておくことも大切です。災害時には、多くの情報が行き交います。その中から視覚障害者に適した必要な情報を自分で処理して、情報収集ができるようにしておくことが大切です。
(厚生労働省 視覚障害者のための防災・避難マニュアル より)