視覚障害者とは
現在、我が国の視覚障害者は約30万人と言われています。
視覚障害者というと、全く視力のない状態をイメージしがちですが、障害の状態、程度は人によってさまざまです。視力を全く失った人から、弱視といわれるルーペなどの補助器具を使って独力で文字の読み書きができる人までさまざまです。
また、先天性か中途失明かという事や、失明年齢や性別によっても状況は変わってきます。
どうやってインターネットしているの?
「見えないのにどうやってインターネットするんだろう?」と不思議に思う人も多いかもしれません。確かに動画や画像は見る事ができない人が多いのですが、視覚障害者向けに開発された音声読み上げソフトウェアというものがあり、普通のパソコンにインストールするだけでパソコンの操作やホームページ上のテキストを読み上げてくれるので、健常者と同じようにインターネットを楽しむ事ができます。もちろんEメールも楽しんでいますよ。
どうすればいいの?
視覚障害者への声かけ
街で目が不自由な人を見かけたとき、声を掛けたいけれどどのようにして良いのか迷ってしまったことはありませんか?日常的に知らない人に声をかけることはないので、ためらう方も多いのではと思います。
でも、視覚障害者の方にとってはその勇気ある声かけに、助けられることも多いようです。
以下にどのような場面で視覚障害者が困ることがあるのかを紹介しますので、ぜひ勇気ある声かけの参考にしてください。
誘導するとき
目の不自由な人を安全に誘導することを「手引き」といいます。手引きする人は、右腕の肩か肘のあたりを持ってもらい、二人が同じ方向を向いて、誘導する人が半歩前を歩くように心掛けます。階段や段差、エスカレーターの前では2~3歩手前で「上りの階段です」「下りのエスカレータ-です」など声にして状況を知らせてください。白杖を引っ張ったり、後ろから押したり、急に手を引いたりするのはとても危険ですので安全な手引きをしてください。
道を教えるとき
道を聞かれた場合、立っているところを起点として東西南北や左右など具体的な表現をつかって説明してください。「あっち、こっち、そっち、あれ」等の言葉で説明されても目の不自由な方にはわかりません。
車やバス停で見かけたら・・・
車やバスの乗り降りの時は手すりに手を触れさせて、段差の説明をしてください。タクシーなどの車に乗るときは、車の向きを説明して屋根とドアに手を触れさせてください。
椅子に座るとき
椅子に座るときは手を椅子の背に触れさせてください。もし座敷の場合はふさわしい向きを説明してください。