大阪市視覚障害者福祉協会

大視協ジャーナル

◆時報◆

「広めよう、三療の有効性を」 三療協議会 榊原尚子

去る6月5日(日)に長居障がい者スポーツセンターで、大視協の三療協主催の勉強会が行われた。テーマは、「療養費による訪問施術と介護保険サービスとの共存を考える」。

この勉強会では、三療協の活動を通して普段感じていること、医療保険を使っている三療(はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧)が、どうすれば介護保険サービスと共存できるのか、ここに着目した。

三療では、筋肉や関節における慢性的な症状により歩行が困難であるなどの事情により医療機関を受診しにくいなどの理由があれば、医師の同意のうえ、医療保険を使って訪問施術ができる。このような患者の多くは、介護保険を利用している。

 介護保険制度においては、ケアマネジャーが介護サービス事業所に患者を紹介する。しかし、介護保険サービスには三療は含まれていない。ということは患者が三療の施術を希望しない限り、三療の訪問施術が患者に積極的に紹介されることはない。ケアマネもまた、三療に関する情報を十分に持っていないのが普通。それでも私たちは、三療は介護に十分に有効であると考えている。そこで、三療が介護保険サービスと共存していくためには、まず私たち施術者自身が介護保険サービスを理解し、患者やケアマネに対して三療の魅力や効果を伝えて広めることがとても大切であることに気づく。

勉強会では、最初に介護保険の概要を学んだ。さらに、介護保険サービスの中でも特に訪問看護および訪問リハビリテーションに着目した。そのうえで、介護における三療の有効性について実例を挙げて、ケアマネや患者に説明していくことを提案した。意見交換では、こんなふうにしたらうまくやっていけるよと、経験者から学んだ。

来院患者への施術が中心の人が多く、介護保険サービスはよく分からないという声もあった。それでも、施術者として積極的に意見を述べてもらった。限られた時間だったが白熱した意見交換ができた。また、私たち自身が三療の効果を改めて言葉にし、併せて考え方や経験などをともに学び、今後、一人ひとりの課題の整理や経営に役立つことを期待したい。

以下は、事務局からのお知らせです。

三療協では、会員施術者に対して、保険申請の助言や三療業務に関する情報の提供を行っています。視覚に障害を持つ施術者が地域で支え合い、仲間とともに三療業を持続できるよう、事務局といたしましても三療の普及活動に尽力してまいります。相談などございましたら、遠慮なくどうぞお電話ください。

なお、勉強会での配付資料をご希望の方は、三療協議会担当の奥田伊佐男までご連絡ください。

メール daishikyo-sanryo@iris.ocn.ne.jp

今月の目次へ  大視協ジャーナル一覧へ  トップページへ