大阪市視覚障害者福祉協会

大視協ジャーナル

◆暮らしの豆知識◆

「世界の巨木のご紹介」(前編)

 このたびの新型コロナウイルス感染予防の観点から、不要・不急の外出の自粛が求められる中、私たち視覚障がい者も多くの不便を感じながら、自粛に努めてきました。

 まだまだ長期戦が求められますので、思うような外出ができないため、今回は世界の巨木を2回にわたってご紹介します。自然の驚異に思いをはせてみましょう。

 木は地面から動けないかもしれませんが、条件さえ整えば、人間以上に長生きできる羨ましすぎる特性を持っています。そして、木は長寿になればなるほど、基本的には体積が大きくなり、中には想像を絶するほど圧倒的な高さまで成長し、35階建てのビルに匹敵するような個体も存在します。そのため、実は地球に存在する生命体の中で、最も巨大な体を持つ生き物のトップを占めるのは木だそうです。

 一方で、理論上は地球上で木が成長し続けると、種類によっては最大で130m程度まで伸びると言われますが、材木用に伐採された結果、現在そのような巨木を見ることはほとんどできません。しかし、世界にはその成長の限界に近づいている木も少なからずあるのです!

 個々の木の高さだけを比較した場合は、ランキング結果は異なりますが、多くの木を知るために、同一種の木から代表して最も高いと言われる個体を紹介します。

第10位:「ユーカリプタス・デレガテンシス」(87.9m)
オーストラリアのタスマニアにある、フロレンタイン渓谷に育ち、ユーカリの中でも細長い感じの葉っぱを持つ種類。特に名前は付けられていないものの、原生林から高くそびえるようにして生えるこの個体は、周りの木よりひと回りもふた回りも高いことで知られます。
第9位:「ニーミナ・ロゴレイル・ミーナ」(90.7m)
オーストラリアのタスマニアには、第10位の「ユーカリプタス・デレガテンシス」以外にも、様々な種類のユーカリの木が存在しますが、その一つが「ユーカリプタス・グロブラス」と呼ばれるもの。
ちなみに、この地域は「85m以上の高さに成長した樹木を伐採しない」というルールを採用しているらしく、それによりこの木は伐採を免れているとか。さらに、過去には101mに達した個体も存在したらしいです。ユーカリプタス・グロブラスは非常に成長速度が早いため、パルプ原料やユーカリオイルを手に入れるために良く利用されます。
第8位:「ホワイトナイト」(91.3m)
ユーカリの一種であるユーカリプタス・ビミナリスの中では、比較的小さな個体が多く見られますが、オーストラリアのタスマニアにあるエヴァクリーチ森林保護区は別。この地域はおよそ300年もの間、非常に高いユーカリプタス・ビミナリスが育ってきたところで、中でも「ホワイトナイト」という個体は最長を誇るもの。
第7位:「ボルネオのイエローメランチ」(94.1m)
イエローメランチは、フィリピン、マラヤ、スマトラ、ボルネオ、タイなどに分布する、木材としても使われることのある木で、この木は、ボルネオ島のダナム渓谷保護地域にあります。
ちなみに、この地域には他にも90m級の個体が複数確認されており、非常に高い木が多く育っている場所です。
第6位:「セコイアデンドロン」(95.8m)
セコイアデンドロンは、アメリカの西海岸の海岸山脈に自生し、高さが非常に高くなる個体が多いのが特徴。
また、ジャイアントセコイアとしても知られることから、高さだけでなく、幹回りもとても太く成長し、6mや10mの直径を持つというのは当たり前。中でもカリフォルニアのセコイア国立公園にある「シャーマン将軍の木」と呼ばれるセコイアデンドロンは、高さこそ84m弱ですが、幹回りが非常に太いため、その体積はおよそ16,000立方メートルにもなり、体積で見れば、地球上で最も大きな生命体らしいです。

(「世界雑学ノート」より)

今月の目次へ  大視協ジャーナル一覧へ  トップページへ