大阪市視覚障害者福祉協会

大視協ジャーナル

◆読者の声◆

「年男年女・今年の抱負」

 今年は亥年です。当会の会員の中で亥年の方は、大正12年生まれ1人、昭和10年が13人、22年が8人、34年が4人、46年が3人、58年が1人、平成7年が3人、合計33人がおられます。

 各年代からおひとりずつコメントをいただきました。

 安藤京子(あんどう きょうこ)さん(阿倍野区) 大正12年生まれ

 電話をかけると、長女の時代(ときよ)さんが出てこられ、お母さんの様子を話してくださいました。

 「母は要介護5で認知症になっており、週5日デイサービスに行っています。旧大阪府盲出身で、若いころ、夜は見えなかったようですが、昼間は弱視で全盲の方の手引きもよくしていました。80歳くらいまではマッサージの仕事もしていました。

 9月4日の台風21号のときは、幸いにも入院していたので台風の怖さを知らずにすみました。隣の家の屋根が風にあおられ飛んできて、わが家の屋根におおいかぶさりました。1週間ほどしてようやくレスキュー車が来て、屋根を下ろしてもらいました。壁から水が漏れていたので、ボランティアさんに頼んで、ずれていた瓦を動かし応急措置をとってもらいました。

 娘の私のことは何とかわかってくれているようですが、時間などはわからないようです。皆さん長い間お世話になりました。」

 真木静美(まき しずみ)さん(住吉区) 昭和10年生まれ

 電話で用件を伝えると、「それじゃあ歳がばれちゃうじゃないの、もうひとまわり若く書いてよ」とお元気な声が返ってきました。

 真木さんが熊本から大阪に出てきたのは30歳。とにかく手に職をつけようと旧大阪府盲に入学し、マッサージ師の資格をとりました。「まだゆっくりなら点字も指で読めます。つい最近、旭区のダンスサークルに出かけ3年ぶりに踊ってきました。すごく楽しかったです」とのことです。

 真木さんはマッサージの仕事にはなじめず、人を雇ってスナックを開いていた時期もあったそうで、「その時は、照明を明るくし、お客さんに名前を言ってもらってしっかり覚えたので、お客さんにしても、名前で呼んでもらえるので、私の目が不自由なことをあまり気にしてはいなかったようです。

 私より10歳若い夫はガイドヘルパーをしていますので、毎日、近くの公園を散歩させてもらっています。もう少し元気で過ごせたらと思う毎日です。」と話されていました。

 池田敏和(いけだ としかず)さん(平野区) 昭和22年生まれ

 「弱視で夕方から病院勤務しています。趣味はパソコンとメダカを飼うことです。

メダカは冬になるとエサを食べないので楽なんですが、それ以外の季節には 与えなければなりません。メダカ用のエサが販売されています」と、はきはき話していただきました。

 冨島 学(とみしま まなぶ)さん(東淀川区) 昭和34年生まれ

 中学部までは旧大阪市盲でしたが、その後、国立神戸視力障害センターに移りました。全盲で、近ごろは片方の耳が聞こえづらくなり、プラットホームからも3度落ちています。

 そのため盲導犬を持ったこともありましたが、今はアイフォーンに道案内アプリを入れ、骨伝導ヘッドホンで聞きながら歩いています。道に迷った時など助かります。

ガラケーからアイフォーンに替えたときは、まず電話の送受信に慣れるのに時間がかかりました。今の楽しみは、デイジーで時代小説を聞くことですね。

 榊原尚子(さかきばら なおこ)さん(東成区) 昭和46年生まれ

 「夫と一緒に、あはきと柔道整復の治療院を開業していますが、私はもっぱら訪問治療を行ってます。最近視力が落ちてきたので、慣れたところでは白杖は使いませんが、慣れないところでは使っています。趣味といえばテレビでフィギュアスケートを見るのが楽しみです。演技の細かいところは見えなくなりましたが、家族の説明を聞きながら衣装を見るのも大きな楽しみです。」

 電話を切ってから気づいたのですが、尚子さんがまだ学生のころ、出会ったことを思い出し、立派になられたと喜んでいます。

 岸本慶子(きしもと けいこ)さん(西成区) 昭和58年生まれ

 私は全盲で、市内の支援センターで指導員をしていますが、視覚障がい者は私だけです。兵庫県立盲学校で小学部・中学部を過ごし、高校は筑波大付属に進み、大学は京都でした。

 土曜日は点字の校正のボランティアをしたり、フロアバレーもしています。

 差別解消法も気になりますし、視覚障がい者の情報環境も考えていき、ちょっとした身近な情報も届けられたらと思います。

 諫山健太郎(いさやま けんたろう)さん(北区) 平成7年生まれ

 諌山さんは弱視で、阪急阪神ホールディングスのヘルスキーパーで、治療室は西宮の旧阪急電車の車庫を改装した施設です。月曜から金曜まで、朝の9時半から夕方6時までの勤務で完全予約制で、東淀川区の自宅から通勤されています。

 出身校を尋ねると即座に、「府立南支援学校です」と歯切れよく返ってきました。

平成28年4月から校名が変わったので、大阪府立大阪南視覚支援学校の1期生にあたります。元気よく頑張ってください。

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