大阪市視覚障害者福祉協会

大視協ジャーナル

◆大視協時報◆

「JR西日本阪和線『富木』駅での転落事故 現地視察と意見交換」

 平成29年10月23日(月)、日盲連は日盲連近畿ブロック協議会と連携し、大阪府高石市にあるJR西日本阪和線『富木』駅の現地視察、そしてJR西日本との意見交換を行った。

 今回の視察と意見交換は、10月1日(日)の夜に同駅で発生した視覚障がい者のホームからの転落死亡事故を受けて実施を行い、日盲連からは小川幹雄(おがわ みきお)副会長、日盲連近畿ブロック協議会からは辰巳寿啓(たつみ としひろ)ブロック長を中心に加盟団体の各代表、合計7名が参加をした。

 まず、『富木』駅の視察においては、各代表が白杖を使用しての単独歩行、介助者との歩行など、様々な角度から同駅の安全性を確認した。視察を行った結果、屋外に敷設されたホーム縁端警告ブロックの一部に劣化があり、床との違いがわかりづらいこと等が参加者から指摘された。また、安全に歩行をするためには、ホーム縁端警告ブロックを内方線付き点状ブロックに変更する必要があることも指摘された。

 そして、『富木』駅の視察後に開催されたJR西日本との意見交換では、『富木』駅に関する意見交換に加え、駅利用全般に関わる意見交換が行われ、双方から活発な意見や提案があった。近畿ブロックの参加者からは、一日の乗降客数が少ない駅においても、視覚障がい者が利用する駅ではホームドアや内方線付き点状ブロックの敷設を進めてほしいとの意見があった。また、別の参加者からは、自身の体験をふまえ、視覚障がい者自身が歩行訓練を積極的に受けることで、駅ホームを安全に歩行することができることが提案された。

 そして、JR西日本からは、同社が進めている安全対策についての説明を行い、視覚障がい者を含む駅利用者が、駅利用において困ったことがあれば躊躇なく駅員等に相談をしてほしいことが意見として述べられた。

 終了後の参加者からは、今後、駅の安全を向上させるためには、鉄道事業者と視覚障がい当事者が協力しながら、安全対策を進める必要性があると意見が一致した。日盲連としても、引き続き、鉄道事業者への協力、そして、視覚障がい者自身が行う安全対策の啓発を促すよう、対策を進めていく。

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