◆談話室◆

 

   「慈母園(じぼえん)に古い友達を訪ねて」
                           東淀川区・藤野高明さん
 4月11日、奈良県の西国観音霊場・壺阪寺(つぼさかでら)境内にある、 養護盲老人ホーム「慈母園」に行ってきました。55年前、私が20歳で 大阪市盲に入学した時からの仲良しの友達が入所しているので、時たま出かける ことがあります。今回は2年ぶりでした。
 友達やガイドヘルパーさん合わせて4人で訪問しました。春らしい良い お天気でしたが、近鉄壺阪山の駅からはタクシーで行きました。 慈母園の玄関先で車を降りると、ひとりのガイドさんが「ワーとってもきれい!」と 声を上げました。桜はすでに散りかけていましたが、山の緑や遠くに見える町の 家並みなど、素晴らしい景色が広がっていたようです。
 慈母園の職員さんたちも大変優しくて丁寧な応対をしてくださり、案内された 多目的室で彼を含めて5人、実に楽しい、そして懐かしい話がいっぱい できました。昼食もそこに運んでいただき、ゆっくり食べることが出来ました。 この日はきつね丼で、これは彼からの心のこもったごちそうでした。
 この日は、東淀川支部の機関誌「かがやき」で知った別の入園者の方にも お会いしました。最近慈母園に入られた方で私は地元ではお会いしたことは なかったのですが、せっかくの機会でしたのでご挨拶だけでもと思い、 職員さんに頼んでお訪ねしました。
「かがやき」のインタビューでお聞きした通りのとても穏やかな女性でした。 また、一つ新しい出会いを持つことが出来ました。
 訪ねた友達も昨年秋に80歳になり、足腰が弱り、耳も少し遠くなって いましたが、思っていたよりは、ずいぶん元気で補聴器も使わず十分に話が 出来ました。
 帰りは玄関まで彼が送ってくれました。名残を惜しみつつバスの時間に合わせて 慈母園を後にしました。

 
 今月の目次へ   大視協ジャーナル一覧へ   トップページへ